阪急箕面駅の手前のカーブには深い意味が隠されていた!

阪急石橋駅から出発する阪急箕面線。

阪急石橋駅から終点である箕面駅まで電車に乗ってみると、約6分で箕面駅に到着します。

すると、箕面駅の手前で線路がゆるやかにカーブしていることに気づきます。

箕面駅が終点なので、カーブする必要はないと思うのですが、なぜ、このようないびつな形に線路が敷かれているのでしょうか?

◎箕面駅手前のカーブの正体

石橋駅から箕面駅に行く電車に乗ったときを思い浮かべてみてください。

箕面駅が近づいてくると、駅の手前で電車はやや左にカーブしますが、ホームに入った途端、逆に右にカーブして停車します。

箕面駅が行き止まりなのに、左カーブ・右カーブと、まるで、テニスラケットの半分をなぞっているようにも感じられます。

一体、これは何を意味しているのでしょう?

実は、このカーブは、箕面駅が開業した当時の線路の形に由来しています。

箕面駅は開業当時、阪急の創始者である小林一三のアイディアにより、次のような構造になっていました。

石橋方面からやってきた電車は、下りの停留所で乗客を下ろすと、そのままぐるりと大きく楕円を描いてUターンします。

そして、楕円の反対側で上りの乗客を乗せ、石橋方面へ戻っていく仕組みになっていました。

線路はテニスラケットのような形をなしており、線路で囲まれた広大な敷地に、公会堂や運動場を建設し、まちづくりを促進させていったのです。

しかし、箕面駅の近隣にできていた箕面動物園の廃園、公会堂の移設などが相次ぎ、箕面駅は開業10年にして、テニスラケット型の線路が廃止されることになります。

その後、箕面駅周辺では、箕面公園の整備とともに、住宅地の開発が進んでいくことになるのです。

◎箕面駅周辺にある遺構

現在、箕面駅前の広場はロータリー状になっています。

実は、これが、かつて電車がUターンをしていた線路の跡で、現在の箕面駅が降り場の位置だったのです。

グーグルマップで確認してみましょう。

箕面駅から線路を延長してみれば、ちょうど駅前広場のロータリーのバス乗り場の外周が、Uターンしていた線路のあった場所、つまりテニスラケットの弧を描いていることが容易にわかります。

現在、乗り場については、遺構は残されていないようですが、駅前広場から先、再び箕面線へと戻る付近には、線路跡のようなものが残されています。

箕面駅ホームの南側の住宅地には、意味深な段差が存在しています。

この段差こそが、土盛りされたループ線の端だったようです。

石橋のほうへ近づくに従って、段差は小さくなっていくため、明らかに、線路跡であることを物語っています。

度重なる区画整理や再開発で、開業当時の面影はどんどんなくなってきていますが、このように、100年以上にもおよぶ歴史が浮かび上がってきます。

自然豊かで、都心へもアクセスしやすい郊外のまちとして発展してきた箕面ですが、このような変遷があったのはとても興味深いですよね。