大都市なんばから突然消えた球場!

南海なんば駅周辺。現在は、複合商業施設「なんばパークス」で賑わいを見せています。

ところが、かつては、駅前に、「大阪球場」が存在していたことをご存知でしょうか。

私の記憶の中では、未だに、南海なんば駅の風景に大阪球場は欠かせないのです。

◎大阪球場の概要

大阪球場は、大阪第2の都市である南海なんば駅の駅前の一等地にそびえ立っていました。

晩にはナイターの明かりがいつも照らされており、多数の観客とともに、賑わいを見せていました。

電車からもその光景を眺めることができました。大阪球場は、私が初めて野球を観に行った球場でもありました。

大阪球場は、南海ホークス(現在の福岡ソフトバンクホークス)の本拠地でした。

他にも、当時は、甲子園の阪神タイガース、藤井寺の近鉄バッファローズ、西宮の阪急ブレーブスと、大阪の私鉄はプロ野球の球団所有で大盛り上がりでした。

大阪球場自体は、一層式で、一階スタンドのみ。そこまで広い敷地ではない所であるにもかかわらず、3万人を超える収容のスタンドだったため、とても急斜面のすり鉢状の球場としても有名でした。

あと、野球観戦だけでなく、大阪球場の場外に存在していたスケートリンクやボーリング場、古書街にもよくお世話になりました。

1988年にホークスがダイエーに買収された後は、大阪球場は、近鉄が年に数試合主催試合を行うのみの施設となりました。

野球場としての機能がなくなってからも、長らく球場は解体されずに、住宅展示場として、そのままの状態でいました。

スタンドはそのままでありながらフィールドには何軒もの住宅が並ぶというなんとも異様な光景が長い間続きました。

似たような時期に、なんば周辺の象徴的施設であった吉本興業の「なんば花月」も閉館し、現在の「なんばグランド花月」に生まれ変わった記憶があります。

最終的に、大阪球場は1998年に解体され、跡地には2003年になんばパークスが建設されました。と同時に、スケートリンクやボーリング場といった施設も姿を消しました。

◎現在の大阪球場跡

大阪球場のホームベースとピッチャーマウンドが存在していた場所には、現在も、なんばパークス内に、メモリアルプレートが設置され、大阪球場が存在していたことを偲ばせてくれます。

また、9階には南海ホークスメモリアルギャラリーという展示コーナーがあり、南海ホークスの事や大阪球場の事が事細かに記されています。球場が所在した事を後世に伝えていく貴重な演出にファンとしては嬉しい限りです。

関西といえば、甲子園や大阪ドームを思い浮かべる人が多いと思いますが、私の心のなかでは、南海なんば駅にあった大阪球場が、未だにずっと輝き続けているのです。