ビッグカメラなんば店の前にあった建物の正体

地下鉄なんば駅の地上すぐのところに、ビッグカメラなんば店があるのをご存知でしょうか。

いつも繁盛しているので、大阪に住んでいる人であれば、当たり前のように知っていることかと思います。

しかし、ビッグカメラなんば店のあった場所は、悲しい歴史をもつ場所であることを知っている人は少ないのではないでしょうか。

◎プランタンなんば時代

ビッグカメラが関西進出1号となる、現在のビッグカメラなんば店を開業させたのは、2001年5月のことでした。それまでは、「プランタンなんば」というダイエー系列の大規模商業施設がありました。「プランタンなんば」は、1984年1月に開業しましたが、ダイエーの衰退とともに、売上高は徐々に落ち込み、2000年には最盛期の半分以下にまで落ち込みました。そこで、「プランタンなんば」は「カテプリなんば」に名前を変えて営業を継続していたようですが、2001年には営業赤字が見込まれたため、2000年12月に「プランタンなんば(カテプリなんば)」は完全閉店したのでした。

私も「プランタンなんば」には、よく行ったものです。人の少ない専門店街の中、面白いおじさんが、トランプで手品を披露していたのを思い出します。まだ子供だった私はその手品に感動し、手品用のトランプをいくつか購入した記憶があります。思い出深いデパートがなくなるのは、なんとなく悲しいことです。

しかし、この「プランタンなんば」があった土地には、さらに悲しい歴史があったのです。

◎千日デパート時代

「プランタンなんば」が1984年に出来上がる前、そこには何があったのでしょうか。

答は「千日デパート」です。

これはかなり有名な出来事になりますが、「千日デパート」は1972年に火災が発生し、最悪の大惨事となっていたのです。

「千日デパート」は1958年に開業しました。その後10数年は、地元で繁盛していたのですが、1972年に死者118名、負傷者81名という大火災が発生し、その営業は幕を閉じたのです。火災は「千日デパートビル火災」と呼ばれています。その9年後の1981年に、ダイエーがプランタンとともに出店を表明し、「千日デパート」の跡地に「プランタンなんば」ができたのでした。

千日デパートビル火災の詳細は、検索すればいくらでもでてきますが、その内容があまりにも恐怖な出来事であったため、その後にできた「プランタンなんば」や「ビッグカメラなんば店」には、心霊スポットがあるとか、都市伝説的な話も語り継がれているようです。

まとめますと、、、

「千日デパート」→(火災)→「プランタンなんば」→(閉店)→「ビッグカメラなんば店」

今は、何事もなかったかのように、大勢のお客さんでにぎわう「ビッグカメラなんば店」ですが、紐解いていくと、複雑な歴史の上にそびえ立っている、大都会の記念碑なのかもしれません。